宗像財団の協力を得て

  

✨一年前の記念写真✨

2019年8月27日に行われた第7回アフリカ開発会議【TICAD】にて

宗像財団の田中真奈理事長との写真です。

 

宗像財団にはモザンビーク支援活動を応援してもらっています。

これからもよろしくお願いします。

 

 

一般財団法以下、昨年(2019年度)人宗像協会のご協力のもとに行った活動報告です。

 

宗像協会助成事業 

本事業は、20195月、宗像協会の田中真奈理事長のモザンビーク渡航、シニャングァニーネ村訪問を機に、下記2件の事業助成が決定し、即時開始となった事業である。学校の修繕や水へのアクセスの改善など、現地の人々のニーズに応えたインフラ整備(ハード面の支援)と地球環境基金の助成事業(ソフト面の支援事業)との相乗効果をもたらす活動展開ができた。

 

①いのちの水プロジェクト(上位目標:安全な水の確保、村の「水道組合」の仕組みづくり)

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修繕完了したシニャングァニーネ小学校校舎

児童と先生たち

 クリニックの状況

 

シニャングァニーネ村は、悪路によりアクセスが悪く、外部支援が入りにくい地域であり、CCMの要請を受け2006年からこの地域の支援に携わるようになった経緯を持つ。

 

宗像協会の助成を得て、5月から8月までの乾季の間に1校舎2教室の修繕、新規トイレの建設を終え、雨水タンクを設置することができた。その後、9月から2月まで、雨季を挟みながらも1校舎1教室の修繕を完了させることができ、小学校に通う児童約100名、教員・校長3名が学ぶための環境は大きく改善された。学校の校舎の改修期間中は、公民館を活用したこともあり、子どもたちや保護者が公民館で行われているいろいろな活動に触れることができる機会の創出にもつながった。

 

また、公民館で毎月開催しているセミナーにおいて「学校がとても立派になった」「学校が美しく、嬉しくて幸せだ」「シニャングァニーネ村に誇りが持てるようになった」など、村人からのフィードバックもあり、今度は、「スクールファームやコミュニティファームに取り組もう」「自分たちも村を良くする開発をしていこう」、といった前向きな提案が関係者自身の提案として出されるようになった。学校修繕という目に見える改善が、公民館建設後に続いたことにより、コミュニティ全体のモチベーションを高めることにつながった。村人たちの学ぶことへの関心が高まったこと、教育の重要性に気付くことができたことは大きな成果となった。公民館をESD拠点化するという目的をほぼ達成したと考えられる。

 

今回、建設・修繕に関わった技術者と今後も定期的に屋根の点検を行い、維持管理に努めることなど、具体的なフォローアップの話し合いもできた。

 

次年度実施予定のクリニックの屋根の修繕と雨水タンクの設置については、2019年度中に関係者(モアンバ郡政府・病院)との調整を行うことができ、改修期間中は公民館をクリニックとして活用することとした。

 

20202月の訪問時には気候変動の影響もあり、乗り合いバスが運行できないほどの大雨にあい、村全体の会合は実現できなかったが、公民館・学校・クリニックにおいて、新型コロナウイルス感染拡大防止のための手洗い場の確保、手洗い指導、村全体の衛生管理への啓発に着手することができた。